女子アイスホッケー日本代表「スマイルジャパン」が苫小牧市内で代表候補合宿を行っている。レベルの高い男子高校生たちと練習試合など実戦感覚を養っている。
来年3月31日~4月10日にはカナダで世界選手権を見据えた今合宿は3日に始まり、8日まで。代表候補選手22人が参加。FW米山知奈(道路建設ペリグリン)DF志賀葵(トヨタシグナス)ら10月の代表合宿に参加した選手も名を連ねた。その中には、右アキレス腱断裂の大けがで代表合宿の参加を見送っていたFW大澤ちほ(Luleo=スウェーデン)も入っている。
初日の3日は同アイスアリーナで氷上練習を行い、4日には駒大苫小牧高校との練習試合。試合は、男子高校生の素早い攻撃などに遭い1―10で敗戦したが、積極的な攻撃や守備での粘り強さなども随所に見られた。この試合で大澤の出場は無かったが、今合宿では全体練習にも参加しており、体の状態を見て合宿後半の練習試合には出場する見通しだ。大澤は「(けがの)状態も良くなっている。世界選手権に照準を合わせて戦っていく」と話している。
飯塚祐司監督は「日本は他国に比べ実戦機会は少ないし、まだまだ1対1やボディーコンタクトなどに課題も多い。力が上の相手ではあるが、一つ一つレベルアップしていければ」と抱負。先日の全道女子IHでも活躍を見せたFW大滝知香(道路建設ペリグリン)は「大会が立て続けにあって疲れが完全に取れているわけではないが、代表の勝利に貢献するという強い気持ちで合宿に挑んでいる」と力強く語った。
男子高校生との練習試合は、6日に再び駒大苫小牧と、7日は苫小牧工業と、8日は午前9時30分から白鳥王子アイスアリーナで苫小牧東と行う。