男子アイスホッケー日本代表のU20は11月28日から12月1日まで4日間、苫小牧市白鳥王子アイスアリーナで強化キャンプを行った。参加した選手たちは年明けの大一番に向けて基本的な調整を行い、チームの結束力を高めた。
来年1月6~12日にリトアニア・ヴィリニュスで開かれる世界選手権を見据えて行われた。代表候補選手27人が参加し、DF武部太輝(東洋大、苫小牧工業高出身)、FW安藤永吉(法政大、駒大苫小牧高出身)ら国内の大学生のほかFW大久保雅斗、中島照人など駒大苫小牧高選手たちも名を連ねた。
キャンプではゲーム形式での実戦練習を中心に取り組んだ。攻撃や守備などのシステムやセットの確認などを入念に行い、選手たちは本番を見据えてそれぞれのコンディションを確かめた。室内トレーニングも併せて行って筋力づくりにも励んだ。
U20チームは一昨年、ディビジョン2グループA(4部相当)で全勝しディビジョン1グループB(3部相当)に昇格したものの、昨シーズンの世界選手権は苦戦を強いられ、最下位で2グループAに再び降格した。今季は悔しさを胸に再び昇格を目指し、さらなる高みを目指す戦いになる。
代表を率いる岩本裕司監督は「世界選手権に向けて、システムなどを理解し良い動きをしてくれていた。実りのあるキャンプになったと思う」と手応えを口にする。世界選手権では「スピードと、いかに少ないパスでシュートまで持って行けるかというのがカギを握ってくる。キャンプで培ったものを生かして戦いたい」と意気込んだ。
FW中島は「全体的に質の高い練習ができた。代表としての誇りを持ってプレーしていきたい」と力強い。DF武部は「代表の中では年齢は上。チームリーダーとして頑張っていきたい。昨シーズンの雪辱を果たし全勝で終えたい」と話した。