社会人代表・ ダイナックスの奮闘に注目―全日本アイスホッケー選手権

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2019年11月30日
社会人チーム代表として活躍が期待されるダイナックス=10月6日、Jアイスノースディビジョンより

 苫小牧の社会人アイスホッケーチームのダイナックスが、アイスホッケー日本一を目指す第87回全日本アイスホッケー選手権大会(12月6~8日、ダイドードリンコアイスアリーナ=西東京市)に今季も挑戦する。トップチームや大学生たちが多く出場する中で、社会人代表としてどういう戦いを見せるのか注目される。

 ダイナックスはまとまったチーム力で好調な戦いを展開中。北海道アイスホッケー競技選手権大会(B級、22~24日、札幌市月寒体育館)こそ準決勝で日本製鉄室蘭に屈し3位にとどまったが、シーズン開幕戦となった苫小牧市長杯(9月下旬~10月中旬)を制したほか、続開中のJアイスノースディビジョンでも現時点で勝ち点12(3位タイ)を挙げ、首位の日本製鉄室蘭と勝ち点差2と好位置に付けている。

 「守りからリズムをつくって戦えている」とチームを率いる大澤洋介監督が話す通り、守備力の高さが好調の要因。高橋勇海、大澤啓太のGK2人体制で、ともにJアイスノースディビジョンではセーブ率約95%と高い数字をたたき出している。今季出場した公式戦はほとんどの試合を3失点以内に抑えており、GKの貢献もさることながら、DF陣との連携もうまく機能していることがうかがえる。

 攻撃陣も明治大から加入したFW府中裕也やFW坂本颯ら若手陣をはじめ、主将のFW牧口祐太らベテラン選手も良い働きを見せている。

 全日本の初戦はアジアリーグに所属する栃木日光アイスバックス。昨季準優勝の強豪チームだが、粘り強い戦いで勝利を目指したいダイナックス。大澤監督は「無駄な反則などを少なくし、自分たちのプレーを見せたい。チャンスがないわけではないと思う。どんどんチャレンジしたい」とし、FW牧口主将も「支えてくれているさまざまな人たちに感謝し、社会人代表としてダイナックスらしい戦いを見せたい」と力強い。感謝の気持ちで戦い抜くと誓う。

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