日本代表が参加したユーロアイスホッケーチャレンジは8~10日(現地時間)、ポーランド・グダニスクで開かれた。世界ランク23位の日本はポーランド、ハンガリー、イタリアと対戦。第1戦のポーランド(世界ランク22位)、第2戦のハンガリー(同21位)にはいずれも2―3で敗れたものの、第3戦のイタリア(同16位)には4―1で勝利し、通算成績を1勝2敗とした。
日本代表メンバーには、王子イーグルスのGK成澤優太、DF山田虎太朗、橋本僚、FW高木健太、中島彰吾、高橋聖二、大澤勇斗、中屋敷侑史の8人を含む23人が入った。第2戦でGK成澤、第3戦はFW大澤がゲームベストプレーヤーに選ばれるなど王子選手が大きな活躍を見せた。
日本代表は12月にハンガリー・ブタペストで開かれるユーロチャレンジにも出場し、来年2月の北京五輪予選に挑む。
◇ユーロアイスホッケーチャレンジ(8~10日、ポーランド)
▽第1戦
ポーランド3―2日 本
▽第2戦
ハンガリー3―2日 本
▽第3戦
日 本4―1イタリア
攻守で活躍
欧州の強豪としのぎを削ったユーロチャレンジ。北京五輪への道を見据えて戦った王子選手たちが活躍を見せた。
第2戦のハンガリー戦でゲームベストプレーヤーに輝いたGK成澤優太は、第3ピリオドに3失点したものの、序盤から中盤にかけてハンガリー選手の力強いシュートを次々セーブした。成澤は「『結果にこだわろう』と試合に挑んだ。2―0から残り10分で3失点し、結果を出せずに悔しい。終盤のゲーム運びを課題としたい」と次への修正点を挙げた。ハンガリー戦では1点目がFW中島彰吾、2点目がDF橋本僚と王子の選手がすべての得点を挙げた。
続くイタリア戦は1―1の同点からFW高橋聖二のゴールで勝ち越しに成功すると、FW中島らが追加点を挙げて最終戦を飾った。1点ビハインドから同点のアシストを決めるなど活躍し、ゲームベストプレーヤーに輝いたFW大澤勇斗は「最終戦だったのでチーム全員が、きょうのゲームに絶対に勝つ―という気持ちが強く、それが結果につながった。合宿を通してチームとして成長できた。この先のオリンピック予選、世界選手権へ向けて、それぞれレベルアップできれば」とコメント。FW高橋も「きっちりとした試合運びができ、勝ち切ることができた。この勝ち方を忘れずにオリンピック予選につなげていきたい」と意気込みを見せた。