北海道栄高校アイスホッケー(IH)部が初企画したハロウィーンゲーム2019が10月31日、苫小牧市ダイナックス沼ノ端アイスアリーナで開かれた。現役選手をはじめ指導者、OB、保護者らが思い思いの仮装をして氷上に立ち、楽しい交流のひとときを過ごした。
アイスホッケーの盛んな欧米では慣例となっているハロウィーンイベントを基に、競技の裾野を広げる思いも込め実施した。国内外の漫画、アニメーションの人気キャラクター、巫女(みこ)、警察官などを装った小学生から社会人までの男女約60人がアイスホッケースケートとグローブ、防具を身に付け氷上に登場。多くの観戦者がスタンドを埋めた。
メインイベントのゲームは、道栄のコーチを担う石岡敏チーム、藤本崇光チームに参加者が分かれて対戦。序盤から点の取り合いとなったが、石岡チームが6―5で逆転勝利を収めた。
試合後はベストコスチューム賞などの各種表彰が行われた。藤本コーチの仮装をし、賞を受け取った道栄の吉田絹匠(2年)は「似ている自信はあった」と胸を張る。また、在校生の沖田悠生(2年)を兄に持つ剛生(ウトナイ小5年)は、ゲームで得点を挙げるなど最優秀選手賞を獲得。警察官の格好をしながら「とても楽しかった。うれしい」と笑顔を見せた。
「いろんな人に支えてもらっていることを再認識した」と金澤颯主将(3年)は言う。今月下旬に道選抜大会(帯広市)、12月にはインターハイ切符を懸けた道大会と集大成の戦いが日に日に迫る。「勝つことが応援してくれる方々への一番の恩返し」と気を引き締めた。
小林弘典監督は「選手のいつもと違った様子も見ることができてよかった。このイベントが当たり前になっていくとうれしい」と期待した。