北海道栄高校アイスホッケー(IH)部が31日、苫小牧市北栄町3のダイナックス沼ノ端アイスアリーナでハロウィーンゲーム2019を初開催する。現役選手、指導者が仮装をして氷上に立つほか、北海道日大、桜丘時代のOB・OG、保護者など、同部を応援してくれる人も気軽に参加可能。国内でもまれなイベントに「みんなで楽しみたい」と金澤颯主将(3年)は呼び掛けている。
時間は午後8時から9時半まで。参加する場合はスケート、スティック、グローブ、ヘルメット(帽子)、必要に応じた防具などを持参してもらうほか、仮装のコスチュームを身に付けてもらうことが大前提だ。男女、年齢は問わない。
また、仮装をしながら観戦のみも大歓迎。イベント終了後には来場者全員にチャンスがある、道栄IH部指導陣によるベストコスチューム賞の選出もある。参加費は無料だが、当日は会場内に募金箱を設置して同部へのささやかな活動支援をお願いする。
地域の催し参加やボランティア活動など、単に競技力向上だけではなくさまざまな社会貢献を通じた人間育成も図っている道栄IH部。今回は「アイスホッケーに育ててもらった分、還元してほしい」との小林弘典監督の思いから、競技の盛んな欧米諸国で毎年にぎわいを見せるハロウィーンイベントを企画した。
指揮官自身は海外挑戦時に経験済み。チームメートはもちろん、OB、選手家族、ファンらがアメリカンコミックスヒーロー、侍、海水浴姿など思い思いの仮装をして氷上で交流を深めた。観客も通常の試合より何倍も多い数千人が集い、「とても楽しかった」という。
選手たちには、今月中旬まで市内開催されていた南北海道大会の終了後に開催を発表した。当然、これまで経験したことのない試みに「最初はびっくりした」と金澤主将は振り返るが、男女33人が在籍するチーム間の話題はこの1週間、どんな仮装をするかで持ち切りだ。
神奈川県からはるばる道栄にやってきた北川海斗(2年)は「みんなが驚きを隠せない格好をしたい」と意気込む。釧路美原中出身の増川夢音(1年)は「中学時代の学生服で出ます」と宣言した。
奇遇にもハロウィーンで多用されるオレンジは道栄のスクールカラー。「会場がオレンジ色に染まってくれたら」と小林監督は期待を込める。
人数把握のため参加希望者には事前の申し込みを呼び掛けている。当日の飛び入りも可能。問い合わせはフェイスブック上の北海道栄高等学校アイスホッケー部ページのほか、同部小林監督 携帯電話090(3397)2495。