駒大苫小牧高校、苫小牧駒沢大学の野球部員7人が20日、後志管内余市町運動公園野球場で開かれた第7回地域交流野球教室(よいち総合型地域スポーツクラブ主催)にゲスト参加し、少年野球選手に技術指導を行った。同町をはじめ、仁木、古平の3町から訪れた少年団5チーム計69人に、攻守にわたってレベルアップするヒントを伝授。進行役を担った駒大苫高の藤原潤主将(2年)は、「自分の実力を振り返るいい機会になった」と話した。
これまで6年生の東西対抗戦を実施してきた地域交流野球教室は、団員やチーム数減少を危惧し、今年から企画内容を一新。余市町出身の駒大苫高佐々木孝介監督に呼び掛け、現役高校、大学生による野球教室開催が実現した。
同高の4番を担っていた竹中研人(3年)、苫駒大のエース伊藤大海(3年)ら、道内屈指の実力選手が参加した。学年、ポジション別に分かれた丁寧な指導はもちろん、大学日本代表にも選出された最速154キロ右腕・伊藤のデモンストレーション投球。竹中は柵越え連発のトスバッティングなどを披露し、会場をひときわ沸かせた。
佐々木監督の出身チーム余市強い子野球少年団の畠山惇主将(余市大川小5年)は、「グラブトスやバットの素振りで音が出るようになった」と喜んでいた。
将来を担う小学生選手たちと触れ合った苫駒大の伊藤は、「みんな元気がよくて、とても意欲的だった。久しぶりにフレッシュな気持ちになった」と話した。