王子イーグルス3連勝―アイスホッケー・アジアリーグ

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2019年10月21日
2回戦〔王子―デミョン〕DF山下、芳賀ら守備陣が必死にゴールを死守=20日、白鳥王子アイスアリーナ
2回戦〔王子―デミョン〕DF山下、芳賀ら守備陣が必死にゴールを死守=20日、白鳥王子アイスアリーナ
サハリン戦から3連勝。ハイタッチで勝利を喜び合う王子選手
サハリン戦から3連勝。ハイタッチで勝利を喜び合う王子選手
サハリン戦から3連勝。ハイタッチで勝利を喜び合う王子選手
サハリン戦から3連勝。ハイタッチで勝利を喜び合う王子選手

 アイスホッケーのアジアリーグは19、20の両日、苫小牧市の白鳥王子アイスアリーナ、帯広市の帯広の森アイスホッケー、栃木県日光市の日光霧降アイスアリーナの3会場で計6試合を行った。王子イーグルスはデミョンキラーホエールズ(韓国)と連戦し、第1戦は5―0、第2戦は2―1でそれぞれ下し、同一カードの勝ち越しを決めた。15日のサハリン戦から数えて今季初の3連勝も飾った。

 他会場ではサハリン(ロシア)とアニャンハルラ(韓国)がそれぞれ連勝した。王子は次戦、22日午後3時から白鳥王子アイスアリーナでデミョンと対戦する。同日は日光霧降アイスアリーナで栃木日光―アニャンハルラも行われる。

 20日

 ▽苫小牧(王子2勝)

 王子イーグルス2―1デミョンキラーホエールズ

 王子が逃げ切った。第1ピリオド17分、パワープレーの好機からFW高橋が押し込み1点を先制すると、中盤にはFW高木がゴールネットを揺らして追加点を挙げた。第3ピリオドはデミョン攻撃陣が6人攻撃を敢行して、1点を許したが、それ以上の反撃を抑えてデミョンに連勝した。

 ▽帯広(ひがし北海道1勝2敗)

 サハリン1―0ひがし北海道クレインズ

 ▽日光(栃木日光2敗)

 アニャンハルラ4―2栃木日光アイスバックス

 19日

 ▽苫小牧(王子1勝)

 王子イーグルス5―0デミョンキラーホエールズ

 王子は序盤にFW中島がサイドからシュートを決めるなど2点を先行。ベテランのFW久慈が第2、第3ピリオドに合わせて2得点を挙げるなど効果的に点を決めてデミョンを突き放した。守ってはGKマッキンタイアと成澤を中心に守備陣が奮闘し、ゴールを死守した。

 ▽帯広(1勝1敗)

 サハリン3―1ひがし北海道クレインズ

 ▽日光(栃木日光1敗)

 アニャンハルラ4―3栃木日光アイスバックス

 地元苫小牧で勢い

 今季初めて地元苫小牧で連勝を飾った王子。昨年のレギュラーリーグ1位のデミョンキラーホエールズを相手に2試合で1失点と堅実な守りを見せ、勝負どころの中盤戦へ向けて大きな連勝となった。

 昨季は外国人選手が多く所属していたデミョンは今季、韓国選手の若手を積極的に起用。フレッシュで運動量の豊富な選手が多くそろっている。そうしたチームを相手に王子はベテラン勢が奮起した。

 第1戦は前主将のFW久慈修平が素早い攻撃で2得点。「チームの勝利に貢献したいという気持ちだけ。デミョンは若くてエネルギッシュなチームなので、プレッシャーをかけることを意識した」と振り返った。2戦目ではDF芳賀陽介が体を張った守りで幾度もチームのピンチを救った。「シュートを打たれる前にDF陣が体を張って食い止めることができた。サハリンとの3戦目からチーム全体が良い動きができている」と手応えを口にしている。

 若手だけではなくベテラン勢も活躍を見せ、シーズン序盤に課題となっていたディフェンスがここにきて大きな成果を上げている王子。現在3位につけており、22日の結果次第で2位浮上の可能性がある。勝ち点を多く稼いでおきたい。

 菅原宣宏監督は「試合を重ねるごとに選手が成長している。ただ20日は相手の6人攻撃から守り切れなかったり、得点の好機をつかめなかったりなど課題はある。一つ一つ見詰め直し、3戦目に挑む」とする。FW高橋聖二も「チームは良い流れに乗れている。それを崩さず、目の前の試合で勝利を目指す」と意気込みを見せた。

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