苫小牧の2道場が3位入賞―道南剣道大会

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  • 2019年10月10日
主将の山村(左3人目)がチームを引っ張った苫小牧如水館
主将の山村(左3人目)がチームを引っ張った苫小牧如水館
大会無敗の水口(前列右)が活躍した苫小牧至誠館
大会無敗の水口(前列右)が活躍した苫小牧至誠館

  9月に室蘭市内で開かれた第61回道南剣道大会で、苫小牧如水館と苫小牧至誠館の小学生高学年チームが3位入賞した。両チームとも優勝を目標としていただけに「次こそは」と燃えている。

   大会は苫小牧や函館など道南地区の36チームが参加。トーナメント戦で競い、千歳剣道スポーツ少年団が優勝。平取義経剣心会が準優勝した。

   如水館は先鋒・工藤貝戸(大成小5年)、次鋒・張間香里(明野小5年)、中堅・山村陽(ウトナイ小6年)、副将・山家迅生(拓勇小5年)、大将・高山琉衣(ウトナイ小5年)の布陣で臨んだ。準決勝で平取義経剣心会と対戦し、1―1の五分の後、代表者戦で敗れた。6月の全道大会は勝った相手だけに、如水館の加茂徹也監督は「手の内は分かっていたが、スピードが相手の方が上だった」と悔しさをにじませた。

   今大会で奮闘したのが主将で唯一の6年、山村。「後ろに下がるのが課題だった」と言い、弱点を克服して大会に臨んだ。勝ち星を重ねてチームを勢いづけた。山村は「前に出て勝負できるようになった。チームワークも発揮できた」と胸を張る。

   6年だけにこのチームで戦えるのもあとわずか。加茂監督は「来年に向けた課題が明確になりつつある。時間はかかると思うが、練習を重ねて克服したい」と語った。

   至誠館は先鋒・石川晄斗(澄川小5年)、次鋒・水口龍(若草小5年)、中堅・小田島蒼来(日新小5年)、副将・渡辺三千架(豊川小6年)、大将・河原史龍(泉野小5年)の5人。準決勝は千歳剣道スポーツ少年団に惜敗した。大将戦の残り5秒で面を打たれ、涙をのんだ。準々決勝でぶつかった伊達網代道場Aには、今年3回対戦して3連敗だったが、2―1の接戦でなんとか勝利した。渡辺光敏館長は「内容自体は互角だったが、チームとして成長を感じた試合だった」とたたえた。

   主将の渡辺は「自分の剣道を貫くことができた」と手応え。「準決勝は勝てない相手ではなかったが、直前の伊達戦で勝って、少し集中力が切れてしまった」と語った。

   今大会無敗の水口は「自分が勝って流れをつくりたかった」と振り返った。渡辺館長は「一本取られても取り返す勝負強さが光った」と評価する。

   今後について水口は「このチームで優勝できるようにベストを尽くす」。渡辺は「最低でも入賞。一丸となって戦う」と意気込みを語った。

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