極真会館苫小牧道場の道場生3人はこのほど、札幌市内で開かれた「第14回国際親善全ヨーロピアン大会選抜マス大山メモリアルジャパンカップ」に出場し、好成績を収めた。世界規模の大会で稽古の成果を見事に見せた。
同大会事務局が主催。日本をはじめ韓国、ルーマニアなど約10カ国200人の選手が参加。各カテゴリー別にトーナメント戦で栄冠を競った。入賞した3人は11月下旬にルーマニアで開かれる欧州大会の出場権を獲得した。
組手の中学重量級で優勝した貝澤優冶(青翔中2年)は中学生になって初めての優勝。「自分のやってきたことをうまく出し切ることができた」と晴れやかな表情。初戦を難なく勝利し、準決勝の細川烈(極真滋賀)に積極的な攻撃を見せて判定勝ちした。決勝の櫻井太智(極真本部)戦は技が的確に決まった。上段や後の蹴りなど判定で勝ち切り頂点に輝いた。「正確に技を出すことも心掛けた。打ち込みを行ってきた成果もあって力強い技も出すことができた」と振り返り、今後に向けて「優勝できたことは本当にうれしい。これを糧に技を極めて優勝する」と力強く意気込んだ。
福田蓮都(和光中1年)は組手の中学軽量級で3位だった。2回戦から登場の福田は初戦で膝蹴りを決め、一本勝ちで準決勝へ勝ち進んだが、対戦した林拓夢(極真本部)にあと一歩及ばなかった。対戦相手や自分の試合の動画を見て研究して挑んだ福田。「パンチが決まったのは収穫。相手にさまざまな技を繰り出され、審判によい印象を与えられなかったのが課題」と冷静に分析する。
また組手幼年年中以下の部で準優勝を収めた佐藤一颯(いずみ幼稚園)は「パンチがうまく打てたのがよかった。次は優勝できるように頑張りたい」と笑顔だった。
指導に当たる富髙泰至極真会館北海道支部長は「それぞれやってきたことを試合で出せていた。もっと世界の舞台で戦い抜くために技を磨き、個性を出して頑張ってほしい」と話していた。