アームレスリング パンプアップ塾 全道舞台に活躍

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  • 2019年10月1日
全道大会で好成績を残したパンプアップ塾の選手たち

  苫小牧市内のアームレスリングチーム「パンプアップ塾」(星山一範塾長)に所属する道場メンバーがこのほど、小樽市で開かれたJAWA北海道アームレスリング選手権大会とビギナーズ大会に出場し、複数の選手が入賞するなど好成績を収めた。そのうち2人が11月に東京で行われる全国大会への出場を決めた。

   道アームレスリング連盟が主催し、道アームレスリング連盟小樽支部が主管した同大会には全道各地から約100人が参加。トーナメント戦などで栄冠を競った。

   男子では、過去の大会でも好成績を収め、勢いに乗っている佐藤杏はライトハンド78キロ以下で準優勝を収め、同じ階級のレフトハンドでは栄冠を勝ち取り、全国大会の切符をつかんだ。これまで培ってきた筋力トレーニングやライバル選手の試合の動画などを見て日々研究していった。「気持ちを強く持って挑んだ。全国大会では両腕で優勝できるように練習を積んでいきたい」と初の大舞台に向けて意気込みを語った。

   志賀雄太はレフトハンドの95キロ以下級で栄冠をつかんだ。「今大会は、参加人数も少なく『勝って当たり前』という空気感の中だったが、平常心を心掛けた」と語るように試合が始まると、プレッシャーをはねのける戦いを見せた。志賀は全国大会には出場せず、6日に開かれる「いきいき茨城ゆめ国体」に出場する。茨城県出身で地元での国体出場に「とにかく無我夢中で頑張るだけ」と意気込みを見せている。北海道選手権でライトハンド70キロ4位、レフトハンドで3位となった中村剛己も志賀とともに茨城国体に出場する。「全道大会で入賞できたのは今後に向けて大きな自信になると思う。国体では一戦一戦楽しんで挑みたい」と気合を見せた。

   ライトハンド57キロ以下級で栄冠をつかんだ佐藤祐太は、同塾でライトハンドの部門を初制覇の快挙を達成。初の全道優勝と全国大会の切符を獲得した。「最初から優勝を狙っていた」という佐藤祐は、厳しいトレーニングを積んできた成果もあったのか、決勝まで余裕のある試合運びを見せた。「本当にイメージ通りだった。体力も向上してきて最後まで気持ちを切らさずにできたのが良かった」と振り返り、「全国でも気持ちを強く持って一戦一戦戦っていきたい」と話す。

   女子無差別級ライトハンドで3位、レフトハンドで2位となった長野奈緒美は全国大会の切符はつかんだものの、「今大会優勝したライバルの鈴木葉子(札幌)に勝ってから全国に行きたい」と大舞台出場を封印した。鈴木との決勝では「力の差を感じた。まだまだ練習を積まなければ」と好敵手撃破に向け前を見据える。また、今弓も女子無差別級のレフトハンド3位に輝いた。

   同時開催のビギナーズ大会では佐々木克美が男子レフトハンドで無差別級3位に輝いた。

   全道大会を振り返って星山塾長は「普段の階級と違う選手も多かったが、入賞者は本当に頑張ったと思う。全国や国体に出る選手はもちろんだが、他の選手も刺激を受けながら切磋琢磨(せっさたくま)して頑張ってほしい」と期待を込めた。

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