駒大苫小牧高校の篠子冬芽(2年)と苫小牧南高の伊藤励(同)は10月4日から始まる第74回国民体育大会いきいき茨城ゆめ国体2019バスケットボール競技の少年男子の北海道代表チームに選ばれた。2人は「チームの勝利のために自分の役割を果たしたい」と意気込んでいる。
昨年までは、道内の地区選抜14チームがトーナメント戦を行い、優勝チームを中心として道代表チームを編成したが、今年は8月に札幌市で札幌、道南、道央、道東、道北の5地区から各12人、計60人参加の選考会を開催。篠子、伊藤を含む12人が北海道代表に選ばれた。
篠子は186センチの身長を生かしたリバウンドと確率良く決まるスリーポイントシュートで、1試合20得点10リバウンド以上をコンスタントにマークできる。また、ダンクシュートも可能なジャンプ力で能力の高さもアピールしている。駒大苫高の田島範人監督も「インサイドだけでなく外からも得点できるオールラウンドプレーヤー。監督の要求に応えられる能力を持っている」と期待を寄せる。
普段はパワーフォワードが中心だが、選抜のポジションは攻撃的なスモールフォワードでのスターター器用がほぼ決まっているという。篠子は「得点でチームを引っ張っていきたい。ディフェンスでも貢献してチームの士気を高めるプレーを見せたい」と抱負を語った。
伊藤は全国規模の大会は初めてなだけに「得るものが大きい。選手として大きくなって帰ってきたい」と真剣なまなざしで語った。
29日まで行われた選抜の練習では身体的にも精神的にも厳しいメニューをこなし、苫南高のチームに戻ると成長を実感。シュートは苦手と話す伊藤だが、徐々に改善し、キャッチアンドシュートやスリーポイントの成功率は上昇傾向にあるという。
伊藤は「選抜の練習の中でできることの幅が広がった」と手応えを語る。苫南高の青山敏之コーチも「練習にひたむきに取り組む選手。国体でも自分の役割を果たせるよう全力プレーを見せてほしい」と背中を押した。
道代表の1回戦は10月4日、神奈川代表と対戦する。