東京五輪マラソン代表選考会(MGC)で代表に決まった選手の強化合宿が25日から千歳市真町の千歳青葉陸上競技場を中心に始まった。男子は中村匠吾(富士通)=MGC1位=、服部勇馬(トヨタ自動車)=同2位=、女子は前田穂南(天満屋)=同1位=、鈴木亜由子(日本郵政グループ)=同2位=と小原怜選手(天満屋)=同3位=の5選手。千歳市役所でのミーティングを終えた午後4時すぎからトラックで走り込みを行った。
練習の合間に行った会見で中村は「日本代表の自覚を持ち、心と体を鍛え、来年の8月には100%の力が出せるよう期待に応えたい」と話し、服部も「けがや故障のないよう日本代表の自覚と覚悟をもって本番に臨みたい」と五輪への抱負を示した。前田は「本番で自分の走りができるように頑張りたい」と語った。
強化合宿について鈴木は「この合宿をスタートダッシュにしたい。自国開催の五輪に向かう覚悟をしっかり持ち、100%いい状態で臨めるようしっかり準備したい」と意気込んだ。さらに小原は「MGCではもう少しの差で代表をつかみ取れなかった。合宿は自分を見詰め直し、強くなるチャンス。胸を張って代表といえる走りをしたい」と力強く語った。
日本陸連強化委員会長距離・マラソンの河野匡ディレクターは選手のサポート態勢に触れて「合宿の目的は機能的なチームづくり。100%の状態でスタートラインに立つという目標を達成したい」と語った。