王子、ホーム3連戦勝ち越し―アイスホッケー・アジアリーグ

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2019年9月25日
3回戦〔王子―アニャンハルラ〕第1ピリオド、FW大澤が切り込み先制点=24日夜、白鳥王子アイスアリーナ
3回戦〔王子―アニャンハルラ〕第1ピリオド、FW大澤が切り込み先制点=24日夜、白鳥王子アイスアリーナ

  アイスホッケーアジアリーグは24日、苫小牧市内の白鳥王子アイスアリーナで王子イーグルス―アニャンハルラ(韓国)の1試合が行われた。王子が2―1でハルラを下し、ホームでの同カード3連戦を2勝1敗と勝ち越した。

   勝ち点を11に伸ばした王子は、現時点でひがし北海道クレインズ(勝ち点10)を抜き単独首位に立った。王子の次戦は10月4~6日、栃木県日光市の日光霧降アイスアリーナで栃木日光アイスバックスと対戦する。ホーム戦は12、13、15日にサハリン(ロシア)と顔を合わせる。12、13日は札幌市月寒体育館(午後3時試合開始)で、15日は苫小牧市白鳥王子アイスアリーナ(午後6時30分試合開始)で行われる。

   第1ピリオド、王子は好守備で数的に少ないキルプレーのピンチを脱した直後、FW大澤が1人で切り込みそのままゴールを決めて先制。第2ピリオドには、FW高木からの絶妙なパスをDF山下がしっかりと合わせ追加点を挙げ勝負を決めた。守備陣もGKマッキンタイアを中心に49本のシュートを打つなど積極的な攻撃を仕掛けてきたハルラをうまくかわした。

  チーム一丸勝利つかむ

   1勝1敗と星を分け合い迎えたアニャンハルラとの3戦目。王子は、ハルラの力のある攻めに対応仕切れなかった第2戦の反省を踏まえて臨んだ。試合は相手から49本のシュートを浴びながら1失点にまとめ、辛くも守り切った。菅原宣宏監督は「攻め込まれる場面も多かったが一丸となって勝つことができた。この勝利を自信にしていきたい」と話す。

   試合は序盤から動いた。第1ピリオド、王子は4対5と人数的に不利のキルプレーの場面。ピンチを脱した直後、海外から4季ぶりに古巣に復帰したFW大澤勇斗が単独で攻め込み貴重な先制点をもたらした。「1対1の場面でなんとか落ち着いて決めることができた」と振り返る。第2ピリオドもFW高木健太の絶妙なパスをDF山下敬史主将が合わせて追加点を挙げ試合を優位に進めた。

   しかし第2ピリオド終盤、王子は反則による退場が相次ぎ、人数が3対5と圧倒的不利な状態に。選手は相手の強力攻撃陣に体を張って守り、危機を脱出。シーズン前から課題となっていたスペシャルプレーで一つ収穫を得た格好だ。ただ、失点を許したのはその10秒後。指揮官は「キルプレーをしのいだのは良かったが、気持ちを切らせてはいけない」と反省点を挙げた。

   次は日光に乗り込み、アウェーで栃木日光アイスバックスとの3連戦。王子らしいホッケーを展開し、いい形でホームに戻りたい。大澤は「夏場からやってきたことが形になってきている。体のケアをしっかりやって、日光相手に良い試合を見せたい」と意気んだ。

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