新極真会苫小牧道場 と優至会塚本道場、全道空手選手権で快進撃

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  • 2019年9月25日
優勝を果たすなど躍進を見せた新極真会苫小牧道場
優勝を果たすなど躍進を見せた新極真会苫小牧道場
多数の入賞者を輩出した優至会塚本道場
多数の入賞者を輩出した優至会塚本道場

  苫小牧市内の空手道場、新極真会苫小牧道場と優至会塚本道場はこのほど、札幌市で開かれた第23回オープントーナメント全北海道空手道選手権大会でそれぞれ優勝者を輩出するなど存在感を見せた。

   新極真会苫道場は今田裕士ら5人が優勝など入賞を果たした。シニアB軽量級で優勝した今田は、丹念に取り組んできた体力強化が実を結んだ。決勝で対戦した髙岡裕樹(塚本道場)はリーチが長く「対応に戸惑った」ものの、回り込んで技を繰り出して勝利した。「体格差がある相手に勝てて自信になった。次も優勝したい」と意気込みを語った。

   同道場の千歳市内の練習場で稽古に励む千葉慎也(30)と弟・鉄也(30)は一般無差別級で3位入賞。同大会2年ぶりの兄弟での決勝対決を目指して臨んだが、準決勝で涙をのんだ。兄・慎也は中畑友作(新極真会平山道場)と対戦。去年も負けている相手だけに「本当に悔しい。体力の差があったので、もっとスタミナを付けたい」とリベンジを誓った。弟・鉄也は同階級で優勝した手島一翔(新極真会神奈川東横浜支部)に敗戦を喫した。鉄也は「素早い選手。次こそ勝てるように筋力トレーニングを積んでレベルアップしたい」と語った。

   指導する柳原義文道場長は「小学生も含めて良い結果が出た。今回入賞できなかった選手も大きな舞台でいい経験になった。次につなげてほしい」と背中を押した。

   優至会塚本道場は12人が入賞を果たした。小学4年上級で優勝した塚本悠剛(拓進小)は決勝で寺澤翼(新極真会総本部道場)と初対戦し勝利した。判定勝ちで接戦を物にした塚本は「相手の方が体格がよくやりづらかったが、回り込んで突きを決めることができた」と胸を張った。同道場の塚本鉄兵代表は「ガードの練習を重点的にやった成果が出た」と評価した。

   高校生では下山田慎之介(千歳高1年)が決勝で同道場の村上浩輝(登別明日4年)を破り栄冠に輝いた。延長までもつれた長い対戦だったが、落ち着いた試合運びで優勢を保った。

   下山田は「自分の思った突きができた」と自信を見せた。来年からは一般で出場するといい「すでに一般で出ている同年代の選手もいる。早く追い付けるように練習していく」と話した。塚本代表は「技術は一般でも通用する。体力とフィジカル面を強化してほしい」と期待を込めた。

   ▽小学1年初級 (1)田中鷲磨(新極真会苫小牧道場)▽小学2年初級 (1)佐藤雄翔(塚本道場)(2)長澤(同)(3)木山(同)福山(新極真会苫道場)▽同上級 (2)塚本(塚本道場)▽小学4年初級 (1)木山晴太(塚本道場)▽同上級 (1)塚本悠剛(同)▽小学6年上級 (3)山本(同)▽小学6年女子 (2)古河原(同)▽中学女子軽量級 (2)下山田(同)▽高校生 (1)下山田慎之介(同)(2)村上(同)▽シニアB軽量級 (1)今田裕士(新極真会苫道場)(2)髙岡(塚本道場)▽一般無差別級 (3)千葉鉄(新極真会苫道場)千葉慎(同)

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