王子、強豪相手に勝利を あすからハルラ戦

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2019年9月20日
ホームでのハルラ戦でファンの前での勝利を誓う王子イーグルスの練習=18日、白鳥王子アイスアリーナ

  アイスホッケーアジアリーグの王子イーグルスは21、22、24日、ホーム白鳥王子アイスアリーナでアニャンハルラ(韓国)を迎える。14、15日に行われたひがし北海道クレインズとのホーム開幕2連戦では連敗を喫し、地元のファンの前で白星を挙げることができなかった。レギュラーリーグの対戦成績は2勝2敗。強豪を相手にどんな形でもホームリンクで勝利を届ける。21、22日は午後3時、24日は午後6時30分試合開始。

   ホーム開幕シリーズには2日間で3400人以上の観衆が詰め掛け大きな声援を送ったが、いずれも接戦を物にできなかった。特に初戦、王子攻撃陣は果敢に相手ゴールを狙う姿勢を見せ、ひがし北海道より12本も多い33本のシュートを放ちながら得点は遠く、1―2で惜敗。15日は新戦力のFW中島彰吾、攻撃陣期待の若手FW中屋敷侑史が相次いで得点を決めて一時逆転しながら、守りの隙を突かれて再逆転された。この日の試合は決勝点が1人少ないキルプレーによるもので「5回のうち4回は守らなければいけない」と指揮官。改善の余地はありそう。菅原宣宏監督は「守りが悪かった。守りがしっかりしなければ攻撃にもつながらない」と守備の強化を口にする。

   課題は攻撃にもある。シーズン当初から意識していた、数的有利不利のスペシャルプレーが勝敗を分ける。攻撃陣は、スコアリングチャンスで決められなかった詰めの甘さを露呈した。FW高橋聖二は「もっとシュートの精度も高めなければいけない。セットのメンバーでうまく連携を図っていく」と話し、修正を急いでいる。ハルラ戦に向けてはセットメンバーを入れ替えるマイナーチェンジも行い、万全の態勢で挑む。

   対戦相手のハルラは、7日に行われた昨シーズンレギュラーリーグ1位のデミョンキラーホエールズと対戦。攻守に安定感を見せて6―3で勝利した。2017―18シーズンまで3連覇を果たしたチームでディフェンス、オフェンスともにタレントがそろう。 今季加入した守護神GKドリュー・マッキンタイアは「(ハルラは)良い選手も多く強敵であることは間違いないが、自分たちの役割を意識して勝ちにいく」と気合を込める。高橋も「ハルラ戦では勝ちにいけるよう、100%の力を出して戦う。応援よろしくお願いします」と力を込めた。

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