苫小牧市内の空手道場、優至会塚本道場の選手が、今月8日に大阪市内で開かれた大阪城杯夏の陣と全道大会で好成績を残し、15人が来年6月の第25回全日本少年少女空手道選手権大会グランドチャンピオン決定戦の出場権を獲得するなど躍動した。
大阪城杯夏の陣は、中学1年男子重量級の部で伊勢天翔(青翔中1年)が優勝し、中学2年男子重量級の部では佐藤響真(沼ノ端中2年)が準優勝を飾った。伊勢はこの大会初優勝。決勝で対戦した中山拳杜(白蓮会館)は1度敗戦を喫している相手で、今大会で念願のリベンジを果たした。伊勢は「(中山は)突きが速く技もうまかった」としながら「技の組み合わせで相手を押すことができた」と手応えを語った。
佐藤は決勝で原田将栄(極真関西)に惜しくも敗れた。「相手に押されて下がってしまった。回り込んで攻めることもできなかったのが敗因」と試合を振り返った。塚本鉄兵代表は「相手にダメージを与える技を磨く必要がある」と課題を挙げながら、「下段回し蹴りは全日本でも通用するレベル。もっと練習して確かな武器にしてほしい」と期待を込めた。
また、7月に開かれた第3回北海道極真カップ空手道選手権大会では道場生13人が入賞した。一般男子初級の部で優勝した鈴木隆(36)は、上段回し蹴りを随所で決め、試合を優位に進めた。鈴木は「コンビネーションの技の中では蹴りが打てなかったので、改善して全国大会でも優勝を目指したい」と意気込みを語った。
塚本代表は「負けたくないという気持ちが勝利につながった。全国大会でも自信を持って戦ってほしい」と背中を押した。
【第3回北海道極真カップ空手道選手権大会】
▽小学2年男子選抜の部 (2)塚本大剛(拓進小)▽小学4年同 (3)風間琉太郎(ウトナイ小)▽小学5年同 (1)伊勢快音(拓進小)▽小学4年女子同 (3)佐藤美璃愛(沼ノ端小)▽小学6年同 (1)山崎遥菜(萩野小)▽小学2年男子初級の部 (2)長澤煌明(沼ノ端小)▽小学4年同 (1)葛西龍生(拓進小)▽小学5年同 (1)本間優志(大成小)▽小学6年同 (1)酒井晴生(糸井小)▽中学1年男子軽量選抜の部 (2)田川駿虎(苫小牧東中)▽中学1年女子選抜の部 (1)小川こゆき(青翔中)▽中学3年女子選抜の部 (1)山崎幸菜(白翔中)▽一般男子初級の部 (1)鈴木隆
【2019年大阪城杯夏の陣】
▽中学1年男子重量級の部 (1)伊勢天翔(青翔中)▽中学2年男子重量級の部 (2)佐藤響真(沼ノ端中)