苫小牧市内のサッカーチーム、FCエルボノスは市内糸井にチーム専用のサッカー場を整備した。思いを込めた手作りの施設で技術の向上に励んでいる。練習拠点が確保されて練習量も増え、チームは上位リーグ昇格などを目標にレベルアップを図っている。
鎌田修代表が2016年に土地を取得し、整地した。元は養豚場だったため、2棟の豚舎を解体し、膨大な量の草木を伐採して土地を切り開いた。鎌田代表が約3年かけて整え、今年5月に練習場として使用を開始。鎌田代表は「地道な作業で苦労したが、なんとか完成してよかった」と感慨深げだ。
エルボノスは12年の設立。現在は社会人2チームとU―15、U―12がそれぞれ1チームで、約100人が所属している。社会人チームは苫小牧1部リーグでトップ争いに参加している。U―15は地区カブスに所属。道南カブス昇格を目指し練習に励んでいる。U―12チームも14日から始まるトヨタカップでの好成績を残すため、日々練習に汗を流している。
サッカー場は少年サッカーのピッチが丸々入る大きさで縦70メートル、幅65メートル。崖になっている部分を除き、3方に高さ5メートルのネットを張り巡らした。ナイター用のライトも完備しており、社会人チームなどが夜間でも使用できる設備を整えた。
チームは専用サッカー場ができるまでは市内の公園や小学校のグラウンドなどを借りて練習していた。このためグラウンドでの練習量は週に2、3回にとどまっていたが、現在では週に5回以上は可能になった。
U―15の石澤颯太(14)は「周りはネットで囲われているので安心してシュート練習できるようになった。ライトもついて夕暮れでも練習できる」と話した。
鎌田代表は「サッカー場を作る上で、重機を貸してくれたり、砂を提供してくれたり、多方面から支援してもらった。これから結果を残して恩返しをしていきたい」と話す。
チームは各カテゴリーで入団者を募集している。見学や入団に関する問い合わせは鎌田代表 携帯電話090(9086)9738。