安藤優作 米国ジュニアリーグ・ファントムズ入団―アイスホッケー

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2019年9月7日
米国ジュニアリーグのファントムズに入団した安藤優作

  苫小牧市出身の安藤優作(16)が、アイスホッケーの世界最高峰と言われる北米アイスホッケーリーグ(NHL)の登竜門、ジュニアチームヤングスタウン・ファントムズに入団した。安藤は「レベルの高い選手がたくさんいる中でも、結果を残しNHLで活躍したい」と意気込みを見せている。

   安藤は苫小牧明倫中に在学していた頃、アイスホッケースクール「SOMANG HOCKEY(ソマン・ホッケー)」が初めて企画した日本人選手対象の奨学金コンテストで優勝し、カナダに留学。外国人の中に交じりながら、高い技術を習得していった。

   そして今年、米国ジュニアリーグのトライアウトを受験。スピードや技術の高さ、的確な判断能力が高く評価され合格した。キャンプなどを経てファントムズへの入団を果たした。さらに今季は日本代表のキャンプにも参加しており、着々と実績を積み上げてきている。

   ジュニアで数年プレーし、経験を積んだ後は、米国のアイスホッケー強豪大学に進学する選手が一般的だが、そのままNHLのチームに入団する選手もいる。東北フリーブレイズを経て今はアメリカンホッケーリーグ(AHL)のペンギンズに所属するFW平野裕志朗も以前は米のジュニアチームにも所属していた。平野と共に苫小牧出身者初となる世界最高峰のリーグデビューを目指して互いにしのぎを削ることになる。

   カナダの短期海外留学のきっかけをつくったTK HOCKEYの黒川太郎代表は「16歳だが能力の高さはそれ以上のものを持っていると思う」と高く評価し「いろいろな壁が立ちはだかると思うが、そういったものも超えられる力はあると思っている。まだ見たことないNHLに飛び込めるように頑張ってほしい」と期待を寄せる。

   安藤は「せっかく入ったからには、自分の長所を生かして活躍できるように頑張りたい」と力を込めた。

   ヤングスタウン・ファントムズはアメリカオハイオ州にあるチーム。米ジュニアリーグは16チーム所属している。今後はチームのキャンプやオープン戦を経て9月下旬開幕のリーグ戦での活躍が期待される。

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