アイスホッケーアジアリーグ2024~25は26、27両日、苫小牧市などで4試合が行われた。レッドイーグルス北海道は栃木日光アイスバックスに1勝1敗、東北フリーブレイズは横浜グリッツに2連勝した。
27日
▽4回戦
レッドイーグルス北海道(7勝5敗)4-3栃木日光アイスバックス(7勝5敗)
▽得点者【レ】牛来(中島)中島(小林)中島、高橋【栃】佐々木(寺尾、磯谷)佐藤(佐々木、寺尾)鈴木(古橋、佐藤)▽GK【レ】成澤【栃】大塚▽シュート数【レ】34【栃】21▽反則【レ】4分【栃】10分▽パワープレー得点【レ】1【栃】0▽キルプレー得点【レ】0【栃】0▽観客数1516人
東北フリーブレイズ(4勝6敗)3-2横浜グリッツ(2勝10敗)
26日
▽3回戦
栃木日光アイスバックス(7勝4敗)4-1レッドイーグルス北海道(6勝5敗)
▽得点者【栃】鈴木(古橋、佐藤)磯谷(古橋、石川)鈴木(佐藤、古橋)古橋【レ】牛来(髙木、入倉)▽GK【栃】大塚【レ】成澤▽シュート数【栃】26【レ】33▽反則【栃】6分【レ】8分▽パワープレー得点【栃】2【レ】0▽キルプレー得点【栃】0【レ】0▽観客数1518人
東北フリーブレイズ(3勝6敗)4-1横浜グリッツ(2勝9敗)
- 残り7秒、勝点3逃す
序盤から早いフォアチェックや積極的にシュートを放つなどして、FW牛来の角度のない位置からのシュートで先制。第2ピリオドには数的優位なパワープレーのチャンスを生かし、FW中島が追加点を上げるも、連続失点で同点にされる。第3ピリオドにもFW中島が勝ち越し点を上げたが終盤、相手の6人攻撃により残り7秒で同点に追いつかれ勝ち点3を逃す。3on3の延長で、FW高橋がパックを奪い決勝ゴールを決め、勝ち点2にこぎ着けた。
荻野監督は「良いスタートが切れて、先制点も取れるなど、全体を通して前日より内容、判断は良かったが、最後(6人攻撃)での失点がすごく悔やまれる」と話した。
決勝点を決めたFW高橋。相手が体勢を崩したのを見てパックをカットし、ノーマークでGKの動きを冷静に見て得意なコースへシュートを突き刺した。「追いつかれ、沈む気持ちもあったが、ファンの皆さんの応援が届いていたし、連敗はしたくなかった」と強い気持ちを語った。
- 序盤失点の流れ 止められず
第2ピリオドまでに数的不利なキルプレー(KP)で2失点を許すなど3点のビハインド。第3ピリオド、速攻からFW牛来が得点するなど多彩なオフェンス展開を見せるもフィニッシュにつながらず、終盤の6人攻撃も不発に終わった。
荻野監督は「KPではプレッシャーに行き過ぎて守りを崩してしまっていた。5人対5人でもディフェンスゾーンで1対1のバトルに負けたり、相手の優位な体勢からゴール前の危険なゾーンに入られるなど、改善が必要。(リーグ戦の)ここまで、約半数のゲームで序盤に失点している。そうなるとリズムもつくりづらい。後ろを向いていられないので、また気持ちをつくってハードワークしていきたい」と力を込めた。
この日は、けがで離脱していたDF木村、FW相木が復帰。荻野監督は「コンディションは悪くないが、試合感はまだまだこれから」と話した。
-FW牛来、貴重な先制点
26日に1得点、27日には先行される展開が多いチーム状況の中、貴重な先制点を決めてチームを勢いづけた。26日は、第3ピリオドの前、「3点ビハインドの状況で、セットでも得点を取りにいこうと話していた。FW3人でゴールに向かい、健太(FW髙木)から流れてきたパックを押し込むだけだった」と振り返る。昨季は1ゴールにとどまったが「今年は積極的にゴールを狙っていこうという意識を持って取り組んでいるし、ラインメートともコミュニケーションが取れていてプレーしやすい」と話す。
個人目標に10ゴールを据えるが「チームが得点することが大事。自分でいけるところは自分でいきつつ、視野が狭くなり過ぎないように余裕を持ちながら、空いてるポジションに入りつつプレーしていきたい」と語った。