決勝の舞台に相応しい激闘を繰り広げた両チーム。先行されてから勝ち越し、追いつかれるも突き放して最後はリードを守り抜いた駒大苫。鈴木司総監督は「先手を取られ、あたふたしたが、しっかり我慢してプレーし、最後まで守れた」と試合を振り返る。
第1Pに先制され、第2Pに向かうインターバルでは「第1Pは負けた。いったん忘れて、次のピリオドに向かおう」と各ピリオドが1試合―という気持ちで戦うよう選手たちへ指示。勝因には第3Pに追いつかれても、すぐに点数を取り返したことを挙げた。
昨年12月の全道大会決勝では、武修館に10本以上多くシュートを打たれたことから、インターハイに向けて守備面を課題に挙げ強化に取り組んできた。特に注力したのはディフェンスゾーンでの「個」の守り。ゴール前の主要な得点エリアである「スロットエリア」をDFだけでなく、FWもサポートする練習を重ねた。
「GKの負担を少なくするため、相手にシュートは極力打たせない。(清水は)スロットに入ってくるのがうまいチーム。ディフェンスゾーンでのシュートを打たせないような守備と、全員でニュートラルゾーンの守りを厚くして、サイドを突破されないような形を実践できていた」と分析。課題の克服が全国制覇に結び付いた。