五輪最終予選へ、練習公開 日本代表が強化合宿 女子アイスホッケー

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2025年1月25日
練習に臨む(手前から)FW野呂梨、DF佐藤(以上Daishin)、FW伊藤(トヨタ)=24日、ネピアアイスアリーナ

  女子アイアスホッケーの日本代表「スマイルジャパン」は来年のミラノ・コルティナ冬季五輪最終予選(2月6日開幕、苫小牧市)に向けた練習を24日、報道公開した。会場となるネピアアイスアリーナの氷上で代表選手が約2時間にわたり、飯塚祐司監督ら指導スタッフの指示の下、真剣で熱のこもったトレーニングを繰り広げた。

   4大会連続5回目のオリンピック出場を目指す代表は23日から予選前の最終となる合宿を開始していた。公開練習のリンクには増原海夕(道路建設)らGK陣3人が真っ先に上がり、春名真仁GKコーチが繰り出すシュートを受けてウオーミングアップした。続いてDF、FWのスケーターが現れてシュート練習へ移行した。

   飯塚監督が作戦板に各選手の位置取りを示しながら説明を加え、リンク全面を使って2セットごとで行うドリルを展開。自陣ゴールに放り込まれたパックを回収してつなげる攻めとそれに対する守りや中盤付近でパック保持の立場が入れ替わる想定を盛り込んだ動き方を途切れることなく繰り返した。

   選手たちは実戦に近い形態でスタートとダッシュ、フィニッシュとなるシュートを何度も重ね、顔を紅潮させて練習に集中。それぞれが持ち味発揮を目指し、声を掛け合いながら、真剣にプレーの強さや質を高めようとしていた。

   練習を終えてベテランFWの浮田留衣(Daishin)が取材に応じ、合宿入り序盤のムードを「個々のコンディションはいい。自分もそれに乗っていきたい」と伝えた。最終予選に挑むチームの強みについて、スマイルJが引き継いできたプレーのスピード感と共に「シュートするまでに一つ二つ、手を加えることが増えた。創造的なプレーをする若手が増えてきた気がしている」と語った。

   練習は今後、基本的に非公開で進めていくという。2月から迎える本番で日本は6日にフランス、8日にポーランド、9日に中国といずれも午後3時半から対戦する。

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