”チーム一丸” 信じた4強届かず 最後まで諦めず 北海道栄

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2025年1月24日
細越が手作りしたお守り
細越が手作りしたお守り
チャンスメークして相手ゴールへ迫る道栄=23日、ネピアアイスアリーナ
チャンスメークして相手ゴールへ迫る道栄=23日、ネピアアイスアリーナ

  「序盤はハードワークができていたし、相手より動きも良かった」と道栄の小林弘典監督。「最初の1点が勝負と思っていたし、選手にも伝えていたが、先に取られてしまった。自分たちのミスが生んだ失点ばかりだった」と悔やむ。

   第3ピリオド、10分を経過したところから「3年生セット」を組み、意地の1点を狙った。敗れはしたものの「最後まで諦めず、栄らしいホッケーをしていた。3年間一生懸命取り組み、成長したメンバーだった」とねぎらい、試合後の控え室では「経験を糧に次のステージで花を咲かせてほしい」とエールの言葉を贈った。

   失点し、落ち込んだ場面でもポジティブな声を掛け合い励まし合った。その中心にいた主将の村山翔哉は「3年生が一つにまとまらない時期もあった。学年全員で話し合い、4強に絶対いこう―と気持ちを一つにし、高めながら目指してきたので悔しさは残る。それでもやりきれたと思う」。観客席には野球部やサッカー部が「友情応援」に駆け付け、声をからした。「部活間で応援し合ってきたし力になった」と話した。

   監督やスタッフ、選手が手にしていたのは、同校のオレンジ色のユニフォームを模したフェルトで作ったお守り。女子チームのトヨタシグナスに所属しながら、男子の大会でマネジャー役を担ってきた細越愛結(道栄1年)がインターハイ向けに手作りした。直前のU18女子世界選手権(フィンランド)に参加中も作り続け「一人一人が大舞台で後悔せず楽しく試合に臨めるよう祈り、頑張れ―と気持ちを込めた」と話す。終了後には「一人一人にお疲れさまと声を掛けた」と陰でチームを支え続けた。

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