文化庁は4日、地域の文化財を活用して観光振興につなげる「日本遺産」に北海道の1件を新たに認定した。一方、条件付き認定地域だった福岡県の1件を日本遺産から外し、候補地域に移行した。日本遺産は計104件で変わらない。

　新たに認定されたのは、小樽市が申請し、候補地域だった「北海道の『心臓』と呼ばれたまち・小樽」で、産官学の連携体制が構築されていると評価された。候補地域になったのは、福岡県の太宰府天満宮を含む「古代日本の『西の都』」。

　このほか、条件付き認定地域だった岐阜県の「『信長公のおもてなし』が息づく戦国城下町・岐阜」、鳥取県の「六根清浄と六感治癒の地」、島根県の「津和野今昔」は他の認定地域のモデルとなる「重点支援地域」に指定された。