「試合前は緊張してガチガチだった」と初戦のフランス戦後に語った。そんな緊張をみじんも感じさせないプレーで3試合5ゴールを挙げて22歳は大車輪の働きを見せた。
飯塚監督が掲げたチームの目標、そして日本の課題でもあった「得点力」。「これまでは全くスコアに絡めない選手だった」と輪島。小柄な体をスピードとプレーのキレで補って勝負してきたが、要所では「パスを選択してシュートを打てなかった」。
最終予選が近づく中、「今年は点数を取る人になる」と周囲にも宣言。自らの課題に向き合い、シュートスキルをひたすら磨いてきた。その成果が花開いた。「これまで私に足りなかったのは『自信』―」。今回の戦いを通じて「すごく自信につながった」。満面の笑みで語った。
中国戦を前に「2試合4得点で最後が0点はどうよ」と兄の颯人さんにハッパをかけられた。最終戦も1ゴールを挙げ、「スマイル」チーム中最多得点で有終の美を飾った。
「どんな試合でもスコアし続けられる選手になる」と1年後のミラノ・コルティナ冬季五輪での活躍を誓う。