前回大会同様、準々決勝で同じ顔合わせとなった北海道と埼玉の「栄ダービー」は1点を争う展開となった。道栄は第1ピリオド、数的優位なパワープレーのチャンスを生かし、FW駒木根が先制を挙げるも、第2ピリオドに失点し同点に追い付かれた。
第3ピリオドには、FWチャが左サイドからドライブして勝ち越し点を挙げる。終盤、埼玉栄はGKをベンチに上げ、6人攻撃に出るも、逆に道栄は無人のゴールにパックを流し込んで引き離した。埼玉栄も必死に1点を奪い返すなど終了ブザーが鳴るぎりぎりまで、白熱した攻防を見せた。
道栄の小林弘典監督は「相手は昨年のリベンジを―と強い気持ちで向かってきたが、それ以上に『負けない』という強い意志を持って戦えた結果」と振り返る。
この試合、54本のシュートを2失点に抑えたGKチョイについては「もともと、実力のある選手。しっかり守ってくれたので、最少失点にとどめることができた」とし、準決勝以降、選手たちには「しっかりとした守備から良い攻撃に結び付けていくよう求めていきたい」と話した。