胆振、日高、渡島管内などのライオンズクラブ(LC)で構成するライオンズクラブ国際協会331―C地区(事務局・函館市)は5月31日、厚真町豊沢の百年記念公園で植樹した。会員や町民など約90人が参加。0・3ヘクタールの町有地にミズナラとイタヤカエデの苗木を計300本植えた。
米国のライオンズクラブ国際協会による人道支援プロジェクトの一環。世界3カ所でのみ行われる。
参加者は高さ約1メートルの苗木を丁寧に植え、シカなどによる食害を防止する保護カバーを掛けた。
同公園には2018年、導水管が国営かんがい排水事業で設置されたが、同年9月の胆振東部地震で被災。国の災害復旧事業で復旧工事が進められ、22年度に終えた。同地区ではメンバーが24年10月に町を訪問し、町内での同プロジェクトの実施を相談。町は被災森林とともに同公園の景観の再生もなると同意した。
同地区の齋藤尚仁地区ガバナー(59)は「公園に子どもが来ることもある。植えた木が成長し、子どもらが休める木陰をつくってくれたら」と願った。