道教育委員会は3日、2026~28年度の公立高校配置計画案を発表した。中学校卒業者数が全道で前年から1038人減少する28年度については、胆振東学区の苫小牧西(現在1学年4学級)など6校を各1学級減らすほか、上川南学区の美瑛(同1学級)の募集を停止する。
28年度に1学級減となるのは、苫小牧西のほか後志学区の小樽桜陽(同5学級)、渡島学区の函館西(同6学級)、上川南学区の旭川工業(同6学級)、十勝学区の帯広緑陽(同4学級)と芽室(同学級)。いずれも「通学区域内の中卒者数を基礎として、生徒の進路動向や学校・学科の配置状況、各学校の在籍状況などを勘案した」(道教委)という。
また、今年まで3年連続で1学年の生徒数が20人未満となっている美瑛は28年度に募集を停止する。道教委では「中卒者数の状況、学校規模、募集定員に対する欠員の状況、地元進学率などを勘案した」と説明している。
この他、28年度は、釧路学区の釧路商業(同3学級)と釧路明輝(同4学級)の募集を停止し、再編統合した新設校を設置する。校舎は釧路明輝の校舎を使用。新設校は幅広い進路希望に対応が可能となるよう総合学科で、1学年5学級となる。新設校の校名などは、両校でつくる総合検討委員会で検討する。
配置計画案は、道議会での議論を経て、7月に地域別検討協議会が各地で開かれ、9月に正式決定する。