航空会社AIRDO(エア・ドゥ、札幌)の2025年3月期(24年度)決算は、売上高が前年度比3・3%増の532億7000万円となり、2年連続で過去最高を更新した。新千歳―羽田線をはじめ全11路線で利用率が前年度実績を上回り、旅客数も4・1%増の254万945人と過去最高を更新した。
売上高は2年連続で500億円台に乗り、当期純利益は24億1600万円で29・3%減だが、3期連続の黒字決算となった。本業のもうけを示す営業利益は、4・9%減の33億300万円だった。
全11路線の利用率は2・6ポイント増の82・8%。このうち新千歳―羽田線は0・9ポイント増の82・5%、旭川―羽田線は4・2ポイント増の80・7%。今年1月には旅客数が就航開始から累計4000万人に達した。
きめ細やかな運賃設定やセール運賃の活用などで旅客需要を取り込み、旅客数、売上高ともに過去最高を更新したが減益となり、同社は「費用の増加で厳しい状況。収益の向上に努めたい」としている。
25年度の見通しは、物価高の継続による費用増などを踏まえ、売上高が4・3%増の556億円、営業利益は51・6%減の16億円と、増収減益で計画を立てている。