「パラ広めた功績大きい」「情熱持って次に」/辻選手引退、道内ねぎらいの声

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  • 2025年6月4日
引退を発表した辻選手(昨年10月、函館市内で開かれた報告会)

 引退を発表した辻選手(昨年10月、函館市内で開かれた報告会) パラリンピックに3度出場し、2016年リオデジャネイロ大会陸上女子400メートル(上肢障害T47)で銅メダルを獲得した函館市本通中出身の辻沙絵選手(30)=オズールジャパン=が1日、自身のインスタグラムで現役引退を表明した。小学時代にハンドボールを始め2015年、日体大在学中に陸上に転向。函館からも10年にわたる競技人生にねぎらいの声が聞かれた。

 辻選手の後援会顧問で函館ハンドボール協会の松喜美夫会長(75)は「健常者と一緒にプレーする気持ちで頑張っていたので、パラの世界に向かうのは本人も残念だったと思う。その最初(リオ五輪)でメダルを取ったことは大きかった。日本でパラスポーツの人気を高めたことも功績の一つ」とし「夏に函館で合宿があると聞いていたので引退は残念だが、来函はしてほしい」と話した。

 辻選手は昨年10月に後援会が開いた報告会に出席した時「ライフワークとして、同じ障害のある小さな子どもをサポートし、必要な人に必要な情報を届けたい」と話していた。本通中で監督だった小林礼さん(74)=現市函コーチ=にも同様の連絡が来ていたといい「沙絵にしかできないことがある。とことんやりぬく情熱を持って向かうのが彼女のスタイル。頑張ってほしい」とエールを送った。

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