釧路市富士見のなのはな整骨院院長の野村香さんが、同市音別町産のカラマツ未利用材を使用した美容オイルなどを開発した。釧路市の「音別地域特産品開発支援事業補助金」を活用しており、野村さんは「地元の資源を再利用して健康に役立つものを作れたことが本当にうれしい」と話している。
今回開発したのは、美容オイル「ファムケアウーマンズボディオイル」と、衛生用品の代用として使用できる「災害時用カラマツ蒸留水」。いずれも音別産カラマツを使って作られており、地元事業者の協力を得たり、患者にモニターの協力をしてもらうなど、開発には約7年を要したという。
オイルは、ワイルドローズとカラマツの成分が入っており、美白効果や女性のデリケートゾーンのケア、更年期特有のさまざまな不調を和らげるなどの有用性が期待できる。蒸留水は、化粧水や手拭きとして利用できるほか、抗菌、抗ウイルス成分が含まれているため、避難所生活などの水が使えない環境における衛生用品の代用としても使用できる。
販売価格は、オイルが専用の瓶入り20ミリリットルで2000円(税抜き)、蒸留水が100ミリリットルで800円(同)で、受注販売のみ。事前にカウンセリングを行ってから、適した使い方などをアドバイスする。
野村さんは「長年患者さんにモニターの協力をしてもらったが、トラブルは一度もなく、自信を持って世に出せるものになった」とし「オイルは不調を抱えながらも頑張っている女性に、蒸留水は災害対策用として備蓄していただければ」と語った。
問い合わせ、申し込みは同店 電話0154(41)5335。
野村さんが7年の月日をかけて開発したオイル(左)と蒸留水