代表定着を狙う新戦力で臨む日本と、W杯出場へあと一歩と迫るオーストラリア。状況は違えど、両チームには「サバイバル」という点が共通する。突破を決めているとはいえ、消化試合と捉える日本の選手はいない。
日本が独走したC組は混戦で、2~4位は豪州、サウジアラビア、インドネシアが勝ち点4差内にひしめく。豪州は日本から勝ち点を取れば、他会場の結果次第で突破が決まる可能性がある。日本にとっては緊迫感のある一戦で、立ち上がりから受け身にならず、強気に立ち回れるかが重要になる。
豪州の脅威は、やはり高さを生かした攻撃だ。ただ、日本の最終ラインには町田や高井といった長身の選手が並ぶ。粘り強くこぼれ球を拾って、流れを引き寄せられるかがポイント。顔触れががらりと変わる攻撃陣では、主力の久保に先導役の期待が懸かる。
W杯の組み合わせ抽選に関わるFIFAランキングを考えた上でも、結果は大事。その中で、若手が森保監督の起用にどう応えるかは注目だ。「やっぱり、自分たちの世代もぐいぐい入っていきたい」と三戸。生き残りへ向けて、気鋭のパリ五輪世代は意欲に燃える。