数少ない主力組の一人として選ばれたのが久保だ。W杯出場を目指すオーストラリアとの一戦に向けて、「やれることをやれたらなと思う。勝たないともったいない」。4日が24歳の誕生日。淡々と語る姿は、頼もしく映った。
昨年10月の対戦では、守備に重点を置いた相手に苦しんだ。ただ、今回は状況が違う。相手は勝ち点を狙って、攻撃的に出てくると予想し、「こっちは焦る必要はない。焦るとすれば相手の方」。豪州の心理を突いて、戦うのも手段と説いた。
所属チームでの出場数を見れば、久保を招集しない選択肢もあった。森保監督は、そこをあえて「新たに入ってくる選手のリーダー役」として呼んだ。練習から積極的に声を出していた久保は、「僕はいつも通りサッカーを楽しむだけ。積極的に切磋琢磨(せっさたくま)できたらいい」。A代表では同世代の「先輩」らしく、泰然と構える。