【ワシントン時事】米ニューヨーク・タイムズ紙は6日、トランプ大統領が3月に購入した米電気自動車大手テスラの車を売却する意向だと報じた。テスラを経営するイーロン・マスク氏との関係が5日、決定的に悪化したため。
購入当時、政府の予算・人員削減を強引に進めたマスク氏への反発が強まり、テスラ車に対する不買運動が拡大していた。トランプ氏は「過激な左翼がテスラをボイコットしている」と非難し、マスク氏への「信頼と支持を示す」ため、赤色のテスラ「モデルS」を購入した。
その後両氏は歳出削減策などを巡って対立。5日にはSNS上で非難の応酬を繰り広げ、決裂が明白となった。もっとも、トランプ氏にとって大富豪のマスク氏からの政治献金を得られないリスクは大きい。一方、マスク氏も政府事業の契約を失うのは痛手となるため、両氏は将来関係修復に動くとの見方もある。