北海道を代表するブランド牛「白老牛」を存分に味わえる白老町の一大イベント「2025白老牛肉まつり」が7、8両日、町若草町の「ポロトミンタラ(白老駅北観光商業ゾーン)で開かれた。2日間で1万342人が来場し、軟らかさや味の深みを堪能した。
白老牛銘柄推進協議会(岩崎考真会長)主催、同まつり実行委員会主管。コロナ禍による中止を経て昨年5年ぶりに復活し、会場を白老川河川敷特設会場から現在地に移した。
今年の来場者は昨年を4646人下回ったが、この日を楽しみにしていた人たちが初日から続々と来場。炭火こんろ約700台を並べた焼き肉エリアの約2000席は家族連れなどで早々に埋まり、白老牛に舌鼓を打つ光景が広がった。
両親と妻の家族4人で訪れた函館市の会社員、久田賢明さん(41)は「白老町のレストランで食べて以来、地元スーパーで『白老牛』の名を探すくらい好きになった。開催が待ち遠しく、脂の甘みなど、やっぱりおいしかった。来たかいがあった」と笑顔を見せた。
会場には、白老牛ハンバーグサンドや肉そばを販売する店が並び、黒毛和牛を前夜から半日かけて火入れした丸焼きも、そぎ落として販売された。
大塩英男町長は「70年以上の歴史ある白老牛を今後も楽しんでもらえるよう、畜産牛のまちづくりにも力を入れたい」と話した。岩崎会長は「生産者、販売者、行政、関係機関などで成り立っているまつり。多くの皆さんに楽しんでいただくため、白老牛のブランド力をさらに強化・発信していきたい」、石田拓矢委員長は「新たなことにチャレンジしながら、開催を楽しみにされるまつりにしたい」と意欲を表した。