白老町緑丘の認定こども園緑丘保育園(長尾美保園長)で9日、3~5歳児30人を対象にアイヌ語教室「アイヌ語であそぼう」が初めて開かれた。町内でアイヌ語入門講座の講師を務める山丸賢雄さん(31)と上河彩さん(29)が子どもたちと触れ合いながら、アイヌ語の世界を楽しく紹介した。
5歳と3歳の子どもを同園に通わせる保護者の森山秀晃さん(29)が「地元のアイヌ文化に幼少期から親しんでほしい」と企画した。
山丸さんと上河さんは「頭はサパ、耳はキサラ」などと、自分の体に触れながら頭から足までの名称をアイヌ語で説明。リズムに乗せた体操も取り入れ、子どもたちは楽しみながら単語を覚えた。
さらに、チセ(家)やユク(シカ)などを描いたイラスト入りパネル10種類を用い、日本語とアイヌ語を対比しながら紹介する場面もあった。
参加した小林叶幸ちゃん(5)は「レラ(風)やピリカ(いいね)を覚えられて楽しかった」と笑顔を見せた。長尾園長は「園には米国や中国をルーツに持った子どもも通う。いろんな言葉に触れてほしい」と話した。