12月5日を「還暦花火の日」に/38都道府県で/60発打ち上げ

  • シニア
  • 2025年6月13日

 全国規模のプロジェクトは、花火イベントの運営などを手掛ける「イ・デ・ヤ」(東京都世田谷区)の井出直美代表の個人的な思い付きから始まった。「自分の還暦祝いに花火を打ち上げられたらすてきだな」と。今年8月に60歳の誕生日を迎える井出さんが、小学校の同窓会でたまたまこの話をしたところ、思いの外盛り上がり、「『みんな還暦なんだし、一緒に花火を上げてお祝いしたらいいんじゃない?』と話が広がった」。

 そこから、「還暦を迎える人は全国にいる。それならいっそ、一斉にやったら面白いのではないか」と、実現に向けて本気で構想を練り始めた。ただ、到底個人や一企業で進められる話ではなく、「こんな冗談みたいなプロジェクトを面白がって協力してくれる人」として白羽の矢を立てたのが、全国で花火玉の卸売りを行っている若松屋(愛知県西尾市)代表の佐野明正さんだった。

 相手にしてもらえないのではないか、という井出さんの不安をよそに、「面白い。全国でやることに意味がある」と感じた佐野さんが全国の事業者に呼び掛け、38都道府県77業者が賛同した。

 佐野さんらは実行委員会を立ち上げて、12月5日を「還暦花火の日」として日本記念日協会に申請。記念日として正式に協会から認定を受けた。イベント当日は、還暦にちなんで赤い花火を各地で60発打ち上げる。花火業界では慣例的に赤色は紅と呼ばれており、参加業者の生島煙火(大分県豊後大野市)代表の生島雄作さんは「業者ごとに材料の配合が異なるため、同じ紅でも全国で色が違う。花火もいろいろ、人生もいろいろ。そうした観点で見てもらえると楽しめるのではないか」と話す。

 協賛企業も募っており、6月からクラウドファンディングで資金集めを実施。3千万円を目標に掲げている。佐野さんは「今年の単発イベントで終わるのではなく、来年以降も継続して開催したい」と意気込む。

 その上で「還暦を祝う風習と、日本が世界に誇る花火文化を掛け合わせ、新たな形で未来につなげていければ」と話している。

 還暦を「人生の新たなスタート」として捉え直し、還暦祝いの紅(べに)色の花火を全国で一斉に打ち上げよう―。こんなプロジェクトが今、全国各地の花火業者の間で進められている。打ち上げ予定日は12月5日。12の干支(えと)が5回巡ると還暦を迎えるのにちなみ、遊び心を込めてこの日を選んだ。

発案者の井出直美さん(右)と花火玉を持つ佐野明正さん過去の花火大会の様子

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