黄色に染まった菜の花畑を巡る安平町の風物詩「菜の花さんぽ」で、あびら観光協会は今年の開催期間中(5月17日~6月1日)の道の駅あびらD51(デゴイチ)ステーションの来場者が6万9997人だったと公表した。前年は期間が約1週間長かったため8万5000人を超えたが、同時期(6万5912人)で比較すると4085人増加した。同協会は「リピーターが増え、来場者の増加につながった」とみている。
菜の花さんぽは今年、6カ所(約80ヘクタール)の畑を開放。畑を巡る循環バスの運行や道の駅でのキッチンカーの出店もあり、町内の飲食店17店で菜の花やハチミツを使用した商品も販売した。菜の花が見頃を迎えると、畑ごとに写真を撮影する人の姿も見られた。
飲食店を回ってスタンプを集め1枚の作品を完成させる「あびら菜の花重ね捺(お)しスタンプラリー」とフォトコンテストは30日まで実施している。
同協会によると、今年は平日も多くの観光客が訪れ、「昨年来て良かったのでまた来た」などの声が聞かれたという。観光後、飲食店に向かう流れもあり、同協会は「菜の花さんぽの認知度が上がっている。平日の来場者も増え、土日の混雑緩和につながっている」と説明している。