好調な日本ハム打線が序盤、巨人に襲い掛かった。二回、万波の2ランを皮切りに、この回だけで豪快に3本塁打。一挙4点を奪って試合の主導権を握った。
無死一塁。万波はフルカウントの7球目で変化球を捉えた。高く舞い上がった打球が右中間席に届き、「いいホームランだった。結果的に決勝打になった」。続く伏見は低めの球を引っ張って2者連続本塁打。さらに2死後、水谷が2試合連発となるアーチを架けた。
勢いは増すばかりだ。チームは前カードの広島戦を含め4試合で計9本塁打。15日には最大7点差をひっくり返す驚異的な反発力を発揮し、サヨナラ勝ちでカード勝ち越しを決めていた。万波は8日以来となる快音を響かせ、「内容もすごく良かったので自信にしたい」と納得の表情。
無傷の4勝目をつかんだ達にとっても、背中を押された大きな援護。捕手の伏見は自身の2号について、「達のためにプレゼント」と粋なせりふを残しつつ、気持ちは「切り替えて守備をしっかり頑張る」と相棒をリードした。2007年以来、2度目の交流戦優勝も視界に入るチームに、いい流れが生まれている。