苫小牧信用金庫の2025年3月期(24年度)決算は、売上高を示す経常収益は7・9%増の76億9500万円、当期純利益は16・1%減の15億5700万円で増収減益となった。増収は3期連続、減益は2期連続。
本業のもうけを示すコア業務純益は、7・3%減の26億2900万円。含み損を抱えた公社債投信を解約して損失を計上し、業務純益は10・4%減の18億6100万円だった。
また、経営の健全性を示す自己資本比率は、0・87ポイント減の20・49%。不良債権比率は0・191ポイント増の3・247%と上昇した。預金残高は0・9%増の5202億4100万円となった。
17日の総代会で決算を報告し、小林一夫前理事長は「今回の行政処分はガバナンスとコンプライアンスの問題で、当金庫の財務内容に問題はない」と強調。「財務の健全性は確保されており、引き続き安心してご利用を」と訴えた。