米大統領 イランに「無条件降伏」要求 核放棄目指し、NSC開催

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  • 2025年6月18日

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は17日、ホワイトハウスで国家安全保障会議(NSC)の会合を開催した。イスラエルと交戦を続けるイランへの対応について議論したもようだ。また、自身のSNSに「無条件降伏!」「イラン上空を全面的に制圧した」と投稿。核計画の完全放棄を目指し、イランへの圧力を強めた。

 会合は約1時間20分行われた。トランプ氏はイランの核兵器保有を容認しない姿勢を繰り返し表明しており、核放棄に向けた外交的解決に加え、軍事的オプションも話し合った可能性がある。トランプ氏はイラン中部フォルドゥのウラン濃縮施設を米国が持つ地下貫通型爆弾「バンカーバスター」で攻撃することも検討しているとされる。

 トランプ氏はSNSで、イランの最高指導者ハメネイ師が「どこに隠れているか正確に把握している」と主張。「少なくとも今は排除(殺害)しない」と述べた一方、「われわれの我慢は限界にきている」と警告した。

 イスラエルのハネグビ国家安全保障顧問は17日、地元メディアで、フォルドゥの地下深くにあるウラン濃縮施設に打撃を与えるまで作戦は終了しないと強調。イスラエル軍当局者はイラン攻撃の目標を1~2週間以内に達成できるとの見通しを示した。

 イスラエルの攻撃に対し、イランは17日もミサイル発射で応戦。イランメディアによると、ムサビ軍参謀総長は「シオニスト政権(イスラエル)は軍事目的を装って女性や子供も殺した」と非難し、中部テルアビブや北部ハイファを名指しして「懲罰的な作戦がすぐに行われる」と表明した。AFP通信によると、原子炉があることで知られる南部ネゲブ砂漠の町ディモナでも空襲警報が一時発令された。

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