苫小牧市内のアームレスリングチーム「パンプアップ塾」所属の3選手がこのほど、室蘭市で開かれた第23回北海道オープンアームレスリング大会の各部門で好成績を収めた。中村剛己(30)がチャンピオンクラス(無差別)のレフトハンド、上西広一(45)がストロング(同)のレフトハンド、樫原雷慈(23)が準ストロング(同)のライトハンドでいずれも3位に入賞。8月に苫小牧で開催される道選手権大会に向けて成果と課題を持ち帰った。
道オープンは道選手権に次ぐ道内タイトルの位置付け。5月18日、栗林商会アリーナを会場に敗者復活を含めたトーナメントの熱戦を繰り広げた。
11人によるトーナメントに臨んだ中村は1回戦でいきなり敗れ、敗者復活戦に回ったが、そこから次々に好敵手を破ると、初戦で苦杯をなめた古川真矢(札幌)と再戦。「相手が強くて勝てないイメージではなかった」と見事に雪辱を果たした。決勝には一歩届かなかったが、久しぶりの大会出場で存在感を示した。「2回戦目から頭がすっきりしてできた。うれしい部分もあるが、最後に勝ち切れなかったのはやっぱり悔しい」と唇をかんだ。
昨年1年間は仕事などの兼ね合いで練習に参加できていなかったが、大会2カ月ほど前から復帰し、仕上げた。地元開催の道選手権に向けて大会の雰囲気や緊張感を再確認したといい、全道チャンピオンを決める大一番へ「今できる自分の準備をしていく。全日本に行きたい」と静かに闘志を燃やす。
4人トーナメントで健闘した上西は、普段の練習以外に札幌まで足を運んで、昨年の全日本選手権大会で優勝した鎌田竜さん(札幌)にマンツーマン指導を受けて試行錯誤を重ねてきた。「握り方、構え方、攻め方を教えてもらっているが、まだまだ伸びしろはある」と手応えを感じているところ。道選手権では過去に入賞した経験がなく、「入賞が当面の目標ですね」と話す。
昨年のミドル級から階級を上げた樫原は、9人トーナメントで善戦したが、「全然満足していない」
と厳しい自己評価。前回、
道選手権で優勝し、全日本選手権にも挑んだ若手ホープは「トーナメントで勝ち上がるためには頭一つ抜けていないといけない。課題がたくさんあるので修正したい」と誓った。