国際ソロプチミスト苫小牧（佐藤美枝子会長）が主催する第41回チャリティー寄席が19日、苫小牧市民会館で開かれた。人気テレビ番組「笑点」に55年間にわたって出演し、お茶の間を沸かせてきた林家木久扇さんが登場。巧みな話芸を表情豊かに繰り広げ、会場を笑いに包んだ。 　奉仕活動の資金集めを目的とした恒例行事。市民ら約900人が来場した。 　高座に上がった木久扇さんは、昨年3月までの出演中に5人の司会者を見送ったことを笑いを交えて紹介。自身の師匠・八代目林家正蔵氏との愉快なやりとりを物まねで再現すると、観客は手をたたき、歓声を上げていた。 　立川談志氏や田中角栄氏などの声色も飛び出し、観客は「似てるね」と感心しきりだった。 三増紋之助さんによる曲ごまのステージでは、観客も飛び入り参加して会場を盛り上げた。三升家小勝さんは古典落語の人情話「ねずみあな」を披露し、見事な話芸に大きな拍手が送られていた。 　市内緑町の鈴木泰一さん（87）は「落語が好きなので来てみた。人情話はとても楽しかった」と笑顔を見せた。