覇権目指す道路建設 氷上練習スタート 女子アイスホッケー 新谷監督が指揮 成長実感の次シーズンに 新谷監督一問一答

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  • 2025年6月18日
道路建設の練習を指揮する新谷監督(中央)=12日、ときわスケートセンター
道路建設の練習を指揮する新谷監督(中央)=12日、ときわスケートセンター
初練習に臨む新谷監督=12日、ときわスケートセンター
初練習に臨む新谷監督=12日、ときわスケートセンター

 苫小牧市の女子アイスホッケーチーム「道路建設ペリグリン」の氷上練習がときわスケートセンターでスタートした。新たに指揮を執る新谷誠(あらや・じょう)監督は初仕事を通じ、「選手たちのレベルは非常に高いと感じた」と手応えを語った。

 2025~26シーズンに向けて道路建設の指導スタッフが交代した。6季監督を務めた寺尾幸也氏とコーチの小西秀学氏が退いて新監督に新谷氏、新コーチには高瀬智哉氏が就任。追切慎吾氏が引き続きコーチを務める新体制となった。

 氷上練習は12日が初日。序盤にパスとレシーブの確認をしたり、リンクを狭く区切って、素早く攻守の切り替えを行ったりするなどのドリルを繰り返した。その後、紅白戦で実戦形式にも取り組み、スケーティングのトレーニングも加えて選手たちは内容の濃い1時間半を通じて汗を流した。

 初めての練習指揮を終えて、新谷監督は「ゲームを最後の方に交ぜて個々の状態を見てみた」と語った。

 女子全日本選手権では21回の優勝、2020~21シーズンは女子日本リーグと合わせて2冠を達成した強豪、道路建設だが、昨年は全国タイトル無冠に終わった。

 今年はミラノ・コルティナ冬季五輪を控えるシーズンとあって、今季から主将を務めるFW曽根凪紗(そね・なぎさ)は「代表メンバーが出場できない大会も増えてくると思う。代表選手が戻ってきたときに一体感が出せるようにしたい」とチームの理想像を語った。目標については「全大会優勝できる最強のチームをつくりたい」と力強く語った。

 ー今後、道路建設をどういうチームにしていきたいか。

 メンタリティの部分では、いろんな年齢層の選手がいる中で、ペリグリンとしての目標を常に見失わないで活動できるチームになるのが目標。3年間いた東北海道クレインズを理想像にしている。

 技術面で言えば、アイスホッケー、チームスポーツの基礎知識の理解度向上に重きを置きたい。語学で言えば文法の習得に近い。

 ―初年度の目標は。

 日本一を目指すチームじゃないと駄目だと思っている。その中でどの選手も自身の成長を実感できるシーズンにしたい。

 ―ペリグリンの監督として重圧や不安はあるか。

 重圧はそれなりにある。今まで培ってきたもの、経験してきたこともあるので不安はない。

 ―思い入れのあった東京ワイルズ(東北海道クレインズが前身)を離れることに迷いはなかったか。

 クレインズ時代からお世話になったチームメートやスポンサーがいたので苦渋の決断ではあった。日本一を目指せるチームで監督を引き受けた。今後、指導者として自分が一番成長できる環境だと思っている。

 ―地元、苫小牧に戻ってきた心境は。

 以前に暮らしたロシアでは素晴らしいコーチングスタッフと出会えたし、いろいろなことを教わったので自分の持っているもの、経験したことをふるさとの苫小牧に還元したいという思いは数年前からあった。

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