北海道 多彩な攻撃で”王座堅守”―国スポIH・少年の部決勝

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2024年2月3日
決勝〔北海道―青森〕第1ピリオド11分すぎ、北海道の城野(駒大苫)が先制のゴール=3日、ネピアアイスアリーナ
決勝〔北海道―青森〕第1ピリオド11分すぎ、北海道の城野(駒大苫)が先制のゴール=3日、ネピアアイスアリーナ
準決勝〔北海道―大阪〕第1ピリオド、冷静に押し込み先制点を挙げるFW阿部=2日、ネピアアイスアリーナ
準決勝〔北海道―大阪〕第1ピリオド、冷静に押し込み先制点を挙げるFW阿部=2日、ネピアアイスアリーナ
強烈なワンタイムショットでチーム4点目を決め喜ぶ阿部=同
強烈なワンタイムショットでチーム4点目を決め喜ぶ阿部=同
アイスホッケー少年の部・トーナメント表
アイスホッケー少年の部・トーナメント表
アイスホッケー成年の部・トーナメント表
アイスホッケー成年の部・トーナメント表

 18年ぶりの苫小牧開催となった、第78回国民スポーツ大会冬季大会スケート競技会・アイスホッケー競技会「とまこまい国スポ2024」(1月27日開会)は3日、大会最終日を迎え、アイスホッケー競技の少年の部決勝が午前、行われた。青森と対戦した北海道は、持ち前の攻撃力とスピードのある連係プレーで好機に得点を重ね、8―4で21連覇を達成。”絶対王者”の強さを見せ付けた。成年の部も北海道が決勝に進出し同日、8連覇を懸けて東京と対戦している。

 アイスホッケー競技少年の部は3日、ネピアアイスアリーナなどで決勝戦、3位決定戦が行われた。決勝戦は北海道と青森が激突し、8―4で北海道が勝利。見事21連覇を達成した。

 第1ピリオド、北海道は相手の反則による数的優位なパワープレー(PP)で、リバウンドに反応した城野(駒大苫小牧高)が先制点を挙げると、その後もPPのチャンスを生かして得点を積み上げた。

 八戸工大第一高の選手を中心とした青森も、サイドからのドライブ、ミドルシュートなど積極的な攻撃を仕掛けて食らい付くも、GK吉田(清水)を中心に守り切った。

 ▽決勝

 北 海 道8ー4青  森

 ▽得点者【北】城野(福田、高橋)寺内(田中塁、木戸)福田(小岩、高橋)寺内(田中塁、高橋)城野(田中塁、寺内)高橋、大久保(田中蘭)香田(村上)【青】鈴木(米田)山口、名久井、藤田(山口、高崎)▽GK【北】吉田【青】橋本

 ▽3位決定戦

 埼玉5-0東京

 2日

 ▽準決勝

 北 海 道10―2東  京

 ▽得点者【北】小岩(香田)村上(小岩、香田)小岩(香田、天明)田中蘭(天明)寺内(城野)大久保(天明、下山)田中蘭(天明、大久保)天明(田中蘭)寺内(下山)大久保【東】榎本、飯塚

 ▽準決勝 青森3―2埼玉▽5位決定戦 神奈川7―1栃木▽7位決定戦 宮城6―2大阪

 ―成年の部・北海道は激闘制し決勝へ

 アイスホッケー競技成年の部は2日、ネピアアイスアリーナなどで準決勝2試合、5~8位順位決定戦4試合が行われた。準決勝に臨んだ北海道は7―4で大阪との激戦を制し、決勝に進んだ。

 ▽準決勝

 北 海 道7―4大  阪

 ▽得点者【北】阿部(小泉、横山)阿部(横山、小泉)村上(谷、脇本)阿部(村上)村上(横山、矢島)小泉(脇本)阿部(村上)【大】山根(羽刕)熊谷(根本、篠原)嶋野(鈴木)黒須(山根、羽刕)▽GK【北】高橋、山口【大】常川

 北海道は第1ピリオド終盤にFW阿部のゴールで先制。攻守で堅実なプレーを見せた大阪に2度同点に追い付かれたが、粘りを見せて勝ち越しは許さず。毎ピリオド得点を重ね最後は突き放した。

 東  京3―2長  野

 ▽得点者【東】鎌田(笹沼)床(石井、三浦)笹沼【長】牛来(丸山)青木孝(青木優、横須賀)▽GK【東】石川【長】小池

 ▽5、6位決 埼玉7―1栃木▽7、8位決 青森7―3愛知▽5~8位決 埼玉7―3青森、栃木7―4愛知

 ―FW阿部4得点、勝利呼び込む

 大阪との接戦を7―4で制した北海道。FW阿部が先制含む4得点を挙げてチームを勝利に導いた。

 苦しい試合を強いられた。試合開始前半から攻め込むも、守りが堅い大阪から得点を奪えず。第1ピリオド残り1分で冷静に押し込んだ阿部が均衡を破った。

 続く第2ピリオド、スピードを付けて相手DF前から放ったシュートはGK脇下を射貫く2点目。「足を使ったプレーでチームに勢いをつけたかった。敵の前から打つことで相手GKも反応できない時がある」と語った。

 3―3と緊迫した状況を破ったのは第3ピリオド4分ごろ、フェースオフから流れたパックをダイレクトで打ち込む強烈なワンタイムショットで3点目。最後は6人攻撃を仕掛けてきた大阪に対し追い打ちの4点目を挙げて躍動した。「得点を挙げられたこともうれしいが、守りの面でも体を張ってシュートを防ぐことができた」と振り返った。

 東京との決勝に向けて「全員がパックに意識が飛んで相手選手を自由にさせてしまうなど、課題を修正しながら攻守で圧倒して優勝したい」と闘志を燃やしていた。

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