劣勢から大逆転勝利を見せた東胆振合同D。阿部監督は「逆境の中でよく勝ち切った」と語った。
第1ピリオドに3失点。攻め込むも1点が遠く、第2ピリオド開始約4分にも追加点を許して0―4と絶体絶命の状況の中、諦めずに戦う選手。2年生のFW佐々木想がゴール前の混戦から押し込んで1点を返すと、様相は一変。チームの怒とうの反撃が始まった。3―4に迫って迎えた3ピリオド、数的有利なパワープレーでDF山下が同点ゴール。勢いそのままに2点を追加して振り切った。
この日2得点を決めた佐々木は「先輩たちを優勝させてあげたい。得点で勝利に貢献できてよかった」と笑顔を見せた。
昨年の全中に東胆振合同Bで出場した佐々木は初戦敗退の悔しさを味わった。負けたら終わりのプレッシャー、その重圧から「スタートは緊張していた。去年の大会での記憶がよみがえり、得点を取とらなきゃと思った」。苦い経験がここぞの場面で力を発揮させた。
阿部監督は「きょうの勝利は次につながる。一戦ずつしっかり勝ち切っていきたい」と引き締めた。