ダイナックス初戦敗退-IH全日本選手権が開幕

  • アイスホッケー, スポーツ
  • 2023年12月8日
1回戦〔明治大―ダイナックス〕第3ピリオドに2点目のゴールを放つダイナックスのFW今村=7日、KOSE新横浜スケートセンター
1回戦〔明治大―ダイナックス〕第3ピリオドに2点目のゴールを放つダイナックスのFW今村=7日、KOSE新横浜スケートセンター
第1ピリオドに強烈なシュートを放つダイナックスのFW石橋=7日、同
第1ピリオドに強烈なシュートを放つダイナックスのFW石橋=7日、同

 【横浜市、石川優介】第91回全日本アイスホッケー選手権大会Aは7日、横浜市などで開幕した。苫小牧市のダイナックスは1回戦で関東大学リーグ1位の明治大学と対戦し、2―11で敗れた。初参戦の北海道ワイルズは快勝した。

 ▽1回戦

 明 治 大11-2ダイナックス

 ▽得点者【明】丸山(大竹)佐々木宥(井口、竹谷)大竹(井口、福田)佐々木清(亀本)竹谷(三浦)佐々木宥(成瀬)三浦(竹谷、石井)亀本、大竹(福田、佐々木宥)大竹(村社、福田)井口(佐々木宥)【ダ】久米(府中、大澤啓)今村(府中、久米)▽GK【明】中村、亀田翔【ダ】大澤啓

 ダイナックスは序盤からの失点が響き、最後まで流れを取り戻せず。シュート数47―30とFW徳田を中心に攻めたものの、2点を返すにとどまった。

 北海道ワイルズ11-1香川アイスフェローズ

 関 西 大4-3釧路厚生社

 東 洋 大5-0日本製鉄室蘭

 -最後まで流れつかめず

 大差で敗れたダイナックス。大澤卓代理監督は「少しのミスから失点を許し、最後まで流れを止めることができなかった」と肩を落とした。

 試合は第1ピリオドから、速いスピードとパス回しのホッケーを武器に猛攻を見せた明治大が主導権を握った。ダイナックスは9回の数的不利なキルプレーで崩された。

 第1ピリオドにタイムアウトを取った大澤代理監督。「流れをどうにか止めていったん落ち着かせようと選手を集めた」。しかし、決定力の高い明治大はその後も得点を重ねた。「守りのポジション取りがうまくいかず、打たれてはいけない場所からシュートを許してしまった。細かいミスをきっちり突かれた」と振り返った。

 なんとか爪痕を―とFW久米、今村が2点を返したが反撃は届かず。「一つのミスが大きな差を生んだのは明確。モチベーションを上げて来季にリベンジしたい」と話した。

 - “決定力の差”大きな敗因

 攻撃の起点として躍動したダイナックスのFW徳田。「失点が重なり、立て直すことができないまま第1ピリオドで勝負が決まってしまった」と語った。

 明治大で主将を務めた経歴を持つ徳田を含め、同大卒が5人在籍するダイナックス。母校との対戦に徳田は「先輩としての意地を見せたかったが、第2ピリオドでとどめを刺されて完敗だった。悔しいです」と話した。

 リンクを広く使ったパス回しが特徴的な明治大のホッケー。2ピリオド終盤に個人スキルで相手DFを交わしてゴールを切り開いたFW久米は「何とかGKのためにも1点を取りたかった」と振り返った。

 東洋大卒の久米は「明治大らしさが出ていて崩された。切り替えることができなかったのも、関東大学リーグ1位の実力を前に、決定力の差が出たのが大きな敗因」。

 徳田は「負けを引きずらず、社会人大会のタイトル奪取に向けて前向きに取り組んでいきたい」と締めた。

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