今月27日に開幕する世界選手権ディビジョン1グループA(イタリア)に向け、アイスホッケー男子日本代表の国内選考合宿が、11日から安平町で行われた。新たに就任したカナダ人のジャロッド・スカルディ監督(53)は、合宿の初指揮に当たって「選手たちはスピード感、高いモチベーションを持って臨んでくれていて、いい練習だった」と振り返った。
世界選手権ディビジョン1グループBからの昇格、次回五輪最終予選進出に導いた前任のカナダ人、ペリー・パーン氏が3月で任期を終え、退任したことに伴って、男子日本の新たな代表監督に起用された。
1989年にドラフト指名され、サンノゼ、アナハイムなどでプレーした元NHL選手。2006年にはスウェーデンのトップリーグからアジアリーグの王子製紙(現・レッドイーグルス北海道)に移籍し、1シーズン所属した。指導者としてもNHL、U18カナダ代表などでコーチや監督としてチームを指揮した。
スカルディ監督は、日本代表チームについて「スケーティングが非常に素晴らしい。また、練習でも感じたが、真面目さも特長。技術の高い選手もいるし、今後いいチームになっていくと思う」と印象を語った。
目指していくホッケーのスタイルについて「まずは、アグレッシブにプレーするということをしっかり浸透させたい。シュートを打ち、スピードを生かしたゲーム展開を持ち味としてやっていく」と話す。
現在、世界ランキング25位の日本。さらなる高みを目指す上では「選手たちの持つスピードは一つの長所となるが、何よりチームが一つになることが大事なポイント。ワンチームとして機能させたい」とこれからの強化に向けての抱負を示した。