アイスホッケーアジアリーグのレッドイーグルス北海道は10日、苫小牧市表町のグランドホテルニュー王子でシーズン終了報告会を開いた。選手、スタッフを囲み、今季パートナー契約を結んだ企業や団体、ファンクラブ会員など150人が集って食事を楽しんだり、記念撮影をしたりしながら懇談した。
今季は全日本選手権、リーグの2冠を目標とし、成長をテーマに掲げてチームの指揮を執った荻野順二監督がまず活動を総括してスピーチした。「開幕はいいスタートを切ることができたが、結果的に制覇できず、チームとして成果を見せることができなかった」と悔しさをにじませた。一方で「選手一人一人の個では、努力の芽が出て、成長を見ることができた。チームとして大きいものにつなげていきたい」と来シーズンを見据えた。
選手を代表し、副主将のDF山田虎太朗は「来シーズンは必ず、アジアリーグ、全日本選手権ともに制覇し、ここで良い報告をしたい」と新たな決意を述べた。竹俣一芳社長もあいさつし「チームはさらに成長していく。競技を盛り上げていくためにも、アイスホッケーの楽しさを周囲に伝えつつ、会場にも足を運んでもらえれば」と語った。
来賓の木村淳副市長は「氷上で見せたプレーが市民の感動を呼んだ。選手の活躍が子供たちの希望となり、日本のアイスホッケーが盛り上がってくれれば。来シーズンこそ優勝をワシづかみしてほしい」と期待を寄せた。
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11日にはチームの竹俣社長、荻野監督、小川勝也コーチがそろって苫小牧民報社を訪れ、同社の宮本知治会長、鈴木知之社長にシーズン終了のあいさつを行った。
竹俣社長は、保育施設や高齢者施設への訪問など、地域との連携事業が好評なこと、1月6日のホーム戦で過去最多の2836人が来場したことなどを報告した。荻野監督は「特に若手選手の成長が見られた。今後、チームを引っ張っていく―という自覚を持ってくれれば、ベースアップしていくと思う」と話した。
宮本会長は「チームの勝利は、まちの活性にもつながる。来季は圧倒的な強さを見せてほしい」と激励した。