レッドイーグルス北海道(REH)は4日、アイスホッケーアジアリーグ2023~24のプレーオフ、第3戦に臨む。ホーム2連戦で痛恨の連敗を喫したチームだが、選手たちはリベンジを果たそうと気持ちを切り替え、敵地韓国での3連勝で逆転優勝を目指す。
REHは2日、苫小牧市のネピアアイスアリーナで国内での最終調整を行っていた。リンクサイドには、100人を超えるワシスタント(ファン)が詰め掛け、練習に汗を流す選手たちを目で追ったり、カメラに収めたりした。練習後、チームは新千歳空港へ向かうバスに乗り込んだ。出発直前のロビーでは、ファンたちが手作りの応援ボードやうちわを手にしながら「頑張って」「優勝してね」と選手やスタッフに声を掛け、ハイタッチを交わしていた。
攻守にわたって強靱(きょうじん)なHLアニャン(HL)との対戦で、レギュラーリーグ最終2連戦とプレーオフ第1戦でマスクをかぶったGK成澤。第1戦で延長を含む6ピリオドの激闘の間、ゴールを死守した守護神に荻野監督は「サドンデス方式でストレスがかかり、相当な集中力が必要な中、よく頑張って守ってくれていた」と信頼をにじませた。
韓国出発を前に成澤は「個々のスキルの高さがありシュートやパスの精度が高く、威力も強い」とHLの印象を語る。直近4試合では反則によって両チームの人数に差が出るスペシャルプレーが、勝敗の鍵を握ってきた。
数的不利なキルプレーで守備に就いた際は「ディフェンスゾーンで高い精度のパスを何度も横に振ってくるので、体力も集中力も削られる」としながらも、チームの勝利に向け「一つも負けられない状況だし、アウェー戦でタフな試合となるので、何より強いメンタルが必要」と強調する。
次の試合で心掛けることがある。「周りを見ながらプレーヤーに声を掛ける。個人的にはまず、1発目のシュートを止め、リバウンドもうまくコントロールしながら、チームを勢いに乗せていきたい」と力を込めた。